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私たちの口腔には無数の細菌が⽣息しており、最近では消化器や呼吸器など全⾝の疾患とも関係することがわかってきた。そのため、⼝腔細菌が⼝腔に定着していく過程を理解し制御することで、さまざまな疾患を予防できるようになると考えられている。
これまでの研究から、⼝腔には⽣後6週頃までに⼝腔固有の細菌が⽣息しはじめ、そこから次々と多種多様な細菌が定着していくことがわかっていた。しかし、それらの細菌の主要な供給源と考えられている、⺟親の⼝腔細菌の定着量や役割については⼗分に解明されていなかった。
九州大学は、生後4ヶ月の乳児の口腔では母親由来の口腔細菌が定着していること、さらに母親由来の口腔細菌が占める割合は母乳栄養児よりも人工乳栄養児において有意に高くなっていることを明らかにした。
今回の結果から、母親の口腔細菌が乳児の口腔に移行していること、また母親由来の口腔細菌の定着は乳児の栄養方法と強く関連することが示唆された。
母親の口腔細菌を早期に獲得することが、乳児にとって良いことなのか、悪いことなのかについては、まだ明らかにされていない。今回の研究結果が、母親由来の口腔細菌による子どもの健康への影響について解明するための基盤データとなることが期待される。
近年、咀嚼機能が低下すると、さまざまな健康への悪影響を生じることが注目されている。
新潟大学と大阪大学は,咀嚼能率が低いとメタボリックシンドロームの新規罹患率が高くなり、とくに高血圧、脂質異常、高血糖のリスクが高くなることを発表した。また、こういった傾向は女性ではみられなかったという。今回の研究結果は、メタボリックシンドロームに罹患していなかった集団を4年間追跡調査することで、世界で初めて判明したという。「よく噛めない」ことは生活習慣病のリスクになり、そこには性差があるということが明らかになった。
追跡期間は平均4.4年で、男性の場合、よく噛める人に対するよく嚙めないひとのメタボリックシンドローム罹患率は2.24倍で、統計学的に有意だったが、女性の場合は1.14倍と統計学的に有意ではなかった。また、高血圧と高血糖、脂質異常の罹患率についても、男性のみに有意なリスク比が得られ、その値は高血圧が3.12倍、高中性脂肪血症で2.82倍、高血糖で2.65倍であった。
このメカニズムについては、咀嚼能率の低下による食物・栄養摂取への影響が介在していると考えられている。そして性差については、女性の場合、閉経期以降のホルモン変化による影響や食習慣の違いなどから、男性と比べて咀嚼能率低下の影響が出にくかったのではないかと考えられている。
今回の研究結果によって、咀嚼能率が低い男性はさまざまな疾病に罹患しやすくなることが判明した。
残存する歯の数が少なくなってしまったことで「よく噛めない」状態になってしまった人達への注意喚起はもちろんのこと、食べ物を「よく噛まない」方にも「咀嚼する」という行為の重要性を伝えられる研究結果ではないだろうか。今後は、咀嚼能率の低下と食習慣との関係が明らかにされ、より具体的な指導や改善プログラムの提案ができるようになると期待されている。
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