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歯周病菌による脂肪性肝疾患の悪化
新潟大学医歯学総合研究科と理化学研究所の共同研究により、歯周病菌による腸内環境への悪影響が報告された。アルコール摂取によらない非アルコール性脂肪肝疾患のマウスを利用した研究で分かったことは、歯周病菌(ジンジバリス菌)を摂取させると有意に重症することが明らかになった。このメカニズムとしてジンジバリス菌は、先ずは腸内細菌に対して変化を起こす。腸管のバリア機能を低下させて、内毒素が上がり、その結果、肝機能悪影響を及ぼすとのこと。非アルコール性脂肪性肝疾患はほとんど進行しないものと、炎症・線維化が著しく肝硬変や肝臓がんになり易いものと2種類あり、後者は肝臓関連死が有意に高く、心疾患によって死亡する可能性が高くなると報告されている。今回の報告を受けて、お口の健康維持は腸内環境を通じて全身の健康に深く関わっていると言える。「かむ力」ランキング1位は秋田県、最下位は富山県
現代は、食生活の変化や食品加工技術向上によってかむ回数が減り健康面に悪影響を及ぼすと言われている。ロッテは、47都道府県それぞれ20~60代男女100名を対象とした”かむ力”調査を行った。ランキング1位は秋田県、2位は福島県、3位は同率で福岡県と大分県。秋田県と福島県はかむことの意識、行動、知識面のどの設問においても高い傾向にあったという。最下位は富山県で柔らかい食べ物を食べている割合が最も高い結果になった。今回の調査で、60%以上が食事中のかむことの意識に無関心、96%が夕食時の1口あたりの咀嚼回数は30回未満(専門家に推奨は30回)という実態が明らかになった。歯周病菌が血管の修復を妨げる
東北大学歯学研究科の多田先生らの研究グループは歯周病菌が血管の修復を妨げる仕組みを発見した。健康な歯ぐきでは、血管に損傷が起こると、PAI-1"というタンパク質が働いて血管内皮細胞が破れた箇所を埋めるように移動して血管が修復される。一方、歯周病に罹った歯ぐきでは、歯周病菌(ジンジバリス菌)から産出する酵素が、PAI-1を分解してしまうことで血管内皮細胞による血管の修復が遅れてしまうとのこと。また、遅れるだけではなく、歯周ポケットの出血が続いて、出血が大好きなジンジバリス菌が増殖し、更に歯周病は悪化していく。しかし、最も恐ろしいことは、ジンジバリス菌が壊れた血管から体内に侵入していくことで、アルツハイマー病や心血管疾患などの血管の異常が関わる全身疾患をも悪化させる可能性も考えられる。春の訪れ

電子タバコの口腔内細菌叢と免疫への影響
紙巻タバコの口腔内環境への影響については長年研究されてきており、その弊害は広く知られている。一方で、電子タバコの口腔内環境への影響については、電子タバコ自体が比較的新しい嗜好品であるため、その長期的影響についてはまだ十分な研究が行われているとは言い難い。
米国ニューヨーク大学の研究チームが、国際学術誌 mBio において発表した論文によると、電子タバコ喫煙者は固有の口腔内細菌叢を有しているという。電子タバコ喫煙者の口腔内細菌叢は、紙巻タバコ喫煙者よりは健康的であるが、非喫煙者よりは健康的でない可能性があり、時間とともに歯周病を悪化させる可能性があるという。電子タバコ喫煙者群に固有の口腔内細菌叢は、宿主の免疫反応を変化させている。そのことは歯周病の臨床指標とも一致しており、電子タバコが口腔内環境にとってリスクになる機序を示している。」と結論づけている。
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母親由来の口腔細菌は母乳栄養児より人工乳栄養児で多い
私たちの口腔には無数の細菌が⽣息しており、最近では消化器や呼吸器など全⾝の疾患とも関係することがわかってきた。そのため、⼝腔細菌が⼝腔に定着していく過程を理解し制御することで、さまざまな疾患を予防できるようになると考えられている。
これまでの研究から、⼝腔には⽣後6週頃までに⼝腔固有の細菌が⽣息しはじめ、そこから次々と多種多様な細菌が定着していくことがわかっていた。しかし、それらの細菌の主要な供給源と考えられている、⺟親の⼝腔細菌の定着量や役割については⼗分に解明されていなかった。
九州大学は、生後4ヶ月の乳児の口腔では母親由来の口腔細菌が定着していること、さらに母親由来の口腔細菌が占める割合は母乳栄養児よりも人工乳栄養児において有意に高くなっていることを明らかにした。
今回の結果から、母親の口腔細菌が乳児の口腔に移行していること、また母親由来の口腔細菌の定着は乳児の栄養方法と強く関連することが示唆された。
母親の口腔細菌を早期に獲得することが、乳児にとって良いことなのか、悪いことなのかについては、まだ明らかにされていない。今回の研究結果が、母親由来の口腔細菌による子どもの健康への影響について解明するための基盤データとなることが期待される。
40,50代の2人に1人が虫歯の再治療を経験
日本歯内療法学会が20~50代の200名を対象に歯の再治療の意識調査を行ったところ、40代では46%、50代では70%が虫歯の再治療経験があると回答している。新たな虫歯の発生が減少傾向にあるのに比べて再治療が急増していることが分かった。さらに40代で46%、50代で66%の人が、虫歯の治療で歯の神経(歯髄)を抜いた経験があり、歯髄を抜いた(抜髄)歯の再治療の経験がある人は50代で約4割に上った。同じ歯の再治療を繰り返すと、歯を失うリスクが高まる。抜髄をした歯は、痛みを感じにくく、虫歯に気付くのも遅れがちに。しっかりとしたセルフケアと定期検診が重要になってくる。