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予防歯科への新たな取り組み
初めて来院される方へ11月1日より予防歯科へ取り組むことをお知らせします。
初めて来院される皆様に、当日は問診、検査、応急処置とさせて頂きます。また、別途に唾液検査も受けて頂きます(2,200円税込)のでご理解、ご協力をお願い申し上げます。
当院では、歯を生涯残していくことを目的に予防歯科を中心とした医療の提供して参ります。そのためにもお口全体の長期的健康維持を考慮して精密な検査を通じて安心安全な医療の提供を目指しています。
間食とう蝕の関係
食事をするとミュータンスレンサ球菌などのう蝕の原因菌が、食事の中に含まれている砂糖をエサにして酸を産生します。酸がどんどん産生されると、口腔内が酸性に偏ります。その結果、カルシウムやリンなどの歯の表面のミネラル成分が溶けることで、歯に穴があきます(脱灰)。しかし、時間が経つと唾液の働きによって口腔内が中性に戻され、溶け出した成分によって歯が再び修復されます(再石灰化)。このように、口腔内では脱灰と再石灰化が繰り返されていますが、このバランスが崩れて脱灰の方に傾くことでう蝕になってしまいます。
では、間食をする際にどのような工夫をすれば、う蝕予防につながるのでしょうか。
次に3つのポイントを説明します!
①間食の選び方
ミュータンス菌は砂糖をエサにして酸を産生するので、なるべく砂糖が入っていない間食を選ぶようにしましょう。食物繊維が多いものも、唾液が出やすくなり、歯の表面を綺麗にしてくれるので良いですね。また、砂糖にかわる甘味料(代用甘味料)の利用は、う蝕の発症を抑えることが分かっています。でもキシリトールは特に予防効果が高く、口の中のミュータンス菌が利用できないので、全く酸を出しません。キシリトールを含むガムやタブレットを選んでみても良いですね。
②間食の頻度
食べる頻度も重要です。上の図に示しているのはステファンカーブの曲線で、食事による歯垢中のpHの値の変化を表しています。このように、間食の回数が多いと口腔内は虫歯になりやすい状態(歯表面のエナメル質が溶け始めるpH5.5以下の状態)が続き、脱灰が進んでしまいます(※2)。できるだけ間食の回数を少なくして、間隔を空けたり、時間を決めて食べるようにしましょう。また、食事をするとすぐにミュータンス菌が酸を産生してしまうので、「間食後にすぐ歯磨きをする」ことが大切です。
③よく噛んで食べる
唾液は先に述べたように、口腔内を中性に戻すだけではなく、口腔内に残った食べ物や汚れを洗い流す働きも持っています。唾液をたくさん出すためにも、よく噛んで食べることが大切ですね!
間食の取り方に着目して紹介しましたが、う蝕の発症予防には、歯磨きの際にはフッ化物配合歯磨剤を利用する、あるいはかかりつけ歯科医においてフッ化物歯面塗布を受けるなどフッ化物応用も併せて行うことが大切です。
う蝕にならないように、工夫をしながら間食を楽しみましょう~!
肥満度が高いと歯の喪失リスクになる
国立大学法人滋賀医科大学 前川聡 名誉 教授、森野勝太郎 准教授の研究グループと サンスター株式会社は、共同研究により、定期健康診断結果と医療機関の診療情報をもとに、年代ごと にBMI (Body Mass Index :体重と身長から算出される肥満度を表す体格指数 と歯の本数の関係 を分析するとともに、 肥満者 BMI 25 と非肥満者の歯の喪失部位の比較を行い ました。
その結果、4 0 代 以上の年代において、 BMI が高いほど歯の本数が少ないこと、 肥満者では、 非肥満者 に比べて、大臼歯部 奥歯 から歯を喪失していくこと 、また 、肥満に喫煙習慣が加 わることで歯の喪失リスクは増大し、肥満が影響する部位と異なる 部位の 歯の喪失 にも影響を及 ぼす ことを明らかにしま した。 また 、肥満は 性別、 年齢や喫煙、糖尿病 の指標 と独立して歯の喪失のリスクとなることを 明らかにしました。 これまでも、肥満が歯の喪失と関係することが知られていましたが、 20 万人を超えるビッグデータを用いたことにより、 BMI 階層や部位別の分析 を 実施することができました。
この研究成果をまとめた論文は2022年 9月 14日にPLOS ONE誌にオンライン公開されました。
口腔乾燥症
横浜市のタウンニュースから。 口腔乾燥症(ドライマウス)は唾液量の低下で生じ、潜在患者数は約800万人とも3000万人ともいわれます。口腔乾燥は加齢、服用薬、シェーグレン症候群、頭頸部の放射線治療、糖尿病など多彩な全身疾患に関連しています。唾液の分泌量は1日あたり約1〜1・5リットルとされ、抗菌物質や保湿成分、免疫成分を含み、消化作用や粘膜保護作用など口腔環境を維持する上で重要な役割を担っています。
加齢と共に唾液分泌量は減少しますが、服用薬の副反応として口腔乾燥が報告されている薬剤も数多くあります。唾液の分泌が減少するとむし歯や口臭の悪化、味覚や嚥下、会話の障害などが現れます。治療には唾液腺マッサージ、消炎効果のあるうがい薬、口腔保湿剤の使用、漢方薬などがありますが、唾液の分泌量を自然に急増加させることは難しいです。
これから冬に向けて乾燥する季節になります。口腔乾燥症を予防するには、唾液が出やすくなる習慣作りと乾燥対策を心がけることが大切です。適切な生活習慣を続ける他、唾液腺マッサージ、加湿器の使用など日常的に試みましょう。口腔内の環境を整えることも大切です。よく噛める入れ歯を使い、ケアをしっかり行いましょう。気になる症状がある方は、シェーグレン症候群などの自己免疫疾患が隠れていることもあるので、かかりつけの口腔外科で精査をお勧めします。
久しぶりのDIY
今度は行きたいカレー店ベンガル
歯の数が死因リスクに。
東京医科歯科大学と東北大学の研究グループは高齢者約52,000人を対象に歯の数と死因リスクについての調査を行った。その結果、男性において高血圧、喫煙、飲酒を抑えて、歯の数(特に無歯顎)が最も高いことが判明した。この結果からもお口の状態をこれからも適切に評価していくことが重要と研究グループは検討している。医院見学のため、いざ静岡へ
実際に麻生先生のスタッフの皆様と院長先生と直接的に様々なお話を伺う事が出来て、皆さん本当に素晴らしい方々で本当に感動してしまいました。お忙しいところ、皆さんに心から感謝申し上げます。これからもよろしくお付き合いのほどお願いします。