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コレステロールと口腔がんの関係が明らかに

新潟大学は4月3日、がん細胞中に含まれるコレステロールの量が増加すると⼝腔がんの進展を引き起こすことを明らかにした。

がん細胞に多く含まれるコレステロール、口腔がんにはどう影響する?

コレステロールは⽣体の維持に必須の物質で、細胞膜の主要構成成分であるとともに、ステロイドホルモンなどを合成するための原料となる。また、コレステロールは⾷事から摂取するだけでなく、細胞の中でも作られる物質である。

⾎中コレステロールが⾼い状態が持続すると、動脈硬化症をはじめとする全身疾患のリスクが上昇することがわかっており、これまでの研究から、正常組織に⽐べて、がん組織には多くのコレステロールが含まれていることが⽰されてきた。

 今回の研究は、⼝腔がんの培養細胞に対して細胞内コレステロールを⼈為的に増減させ、細胞の挙動を観察。コレステロールが口腔がん細胞におよぼす影響について調べた。

コレステロール結合蛋⽩質「カベオリン1」が多く発現するほど、⼿術後の再発またはリンパ節転移率が⾼くなる

コレステロールを減少させた細胞は縮⼩し、運動性が低下した⼀⽅、コレステロールを増加させた細胞は、細胞突起を伸ばして⾮対称的な形態に変化し、⾼い運動性を⽰した。このことから、コレステロール増加によって細胞の⾮対称性がもたらされ、細胞運動能が上昇したことが⽰唆された。

さらに、コレステロール結合蛋⽩質として知られているカベオリン1の存在部位を調べたところ、コレステロール添加細胞では、カベオリン1が細胞の⽚側の細胞膜上にまとまって存在することが判明した 。

⼝腔がん病理組織でコレステロール量を測定することは技術的に不可能なため、カベオリン1の発現状態を検討した結果、⼝腔がん細胞の細胞膜にカベオリン1が多く発現されていた病変ほど、⼿術後の再発またはリンパ節転移率が⾼いという関連性を⾒出した。

今回の研究により、⼝腔がん細胞において過剰なコレステロールがカベオリン1の局在を制御することで、細胞運動能が上昇し、がんの進展を加速させる可能性が⽰された。

代表的なものだと、脂質異常症の治療には⾎中コレステロールを下げる薬剤が広く使⽤されている。今後口腔がん進展に対するコレステロールを標的とした新規治療法の開発が可能となれば、新たな治療への第一歩となる。

2023年05月01日 08:26

発話音声からアルツハイマー型認知症を検出するアプリを開発

認知症の主たる原因疾患であるアルツハイマー病(AD)は、その早期段階である軽度認知障害(MCI)期から予防・治療を開始することが重要であり、在宅や介護予防教室などでも簡便に利用できる検査ツールの開発が求められています。その一つとして、発話音声から抽出可能な言語的特徴(何を話したか)は、ADの早期検出・予測での有効性が示されている一方、実用上、発話をテキストに変換する音声認識の精度に問題がありました。
この度、5つの課題に音声で回答することで自己検査可能な、認知機能障害の早期検出を支援するモバイルアプリ(プロトタイプ)を開発されました。これらの課題は従来の認知機能検査を元にしており、写真を言葉で説明したり、動物の名前をできるだけ多く挙げる課題などが含まれます。このアプリを用いて、健常例、MCI例、AD例の3群から音声データを収集し解析を行った結果、音声認識が完璧ではない音声データについても、MCIやADで有意に変化する語彙力や情報量に関する言語的特徴を正確に推定できることが分かりました。さらに、音響韻律的特徴(どのように話したか)と組み合わせて、機械学習モデルを構築し、MCIを88%、ADを91%の精度で検出できることが示されました。今回の研究成果は、高齢者の発話や方言を含む言い回しなど、音声認識が苦手とする音声データからでも、認知機能障害に関連する言語的特徴を適切に推定し、自己検査を通じMCIとADを簡便で高精度に検出できる可能性を示した初めての研究です。このようなツールにより、認知症の早期発見・早期介入への貢献が期待されます。

2023年04月08日 13:45

「昼食にコンビニ弁当」の意外な健康効果…医師・和田秀樹「長寿の人に共通する食生活の特徴」の意見

長寿の人の食習慣とはどのようなものか。医師の和田秀樹さんは「60代半ば以降、健康を維持するための食生活の基本は、肉でも魚でも野菜でも偏らないで何でも食べることだ。食材のバラエティ豊富なコンビニ弁当は考えようによっては『長寿食』になる」という――。※本稿は、和田秀樹『70代からの元気力』(三笠書房)の一部を再編集したものです。
「フランス人だけが心臓病が少ない」という謎

「フレンチ・パラドックス」という言葉を、ご存じの方も多いと思います。

いまから30年ほど前、1990年代前半に流行った言葉です。

「フレンチ・パラドックス」は、そのまま訳せば「フランス人の逆説・背理・謎」といったような意味になります。

では、「フレンチ・パラドックス」とは、どういう逆説なのでしょうか?

フランス人は、肉やバターの消費量が、世界でもトップレベルで多い国民です。それだけ、アメリカ人、ドイツ人、イギリス人に比べて、カロリーが高い食生活をしていることになります。

カロリーが高い食生活を続けていると、心筋梗塞のような心臓病のリスクも、それだけ高くなります。

ただ、ここに「パラドックス=逆説」が生じたのです。

フランス人の心臓病の死亡率は、アメリカ人、ドイツ人、イギリス人に比べて、はるかに低いというデータがあるのです。心臓病のリスクが高い食事をしているのに、実際のリスクは減っている。

この逆説が「フレンチ・パラドックス」です。

ただ、その後、フランスだけでなく、フランスの近隣諸国であるイタリア、スペイン、ポルトガルといった国でも、心筋梗塞の死亡率がほかのヨーロッパ諸国に比べてはるかに低く、半分以下であることがわかってきました。

欧州より心筋梗塞が少ない日本と韓国

では、これらの国は、ほかのヨーロッパ諸国とでは「何」が違うのか?

そこで仮説として出されたのが、「赤ワインの消費量」だったのです。

たしかに、ここで挙げた国々の人々は、よく赤ワインを飲みます。ドイツ人は、赤ワインより、ビールや白ワインをよく飲むイメージがあります。アメリカ人やイギリス人も、当時はビールやウィスキーのほうを好んでいたはずです。

そして、この「フレンチ・パラドックス」が、アメリカのメディアで取り上げられて話題となり、アメリカだけでなく、日本を含めて世界中で赤ワインの人気が高まることになったのです。

赤ワインに含まれる「ポリフェノール」が健康にいいと言われ出したのも、この頃のことです。

ただ、その後、さらに意外な事実が判明しました。

OECD(経済協力開発機構)に加盟する国を調べてみると、フランス、イタリア、スペイン、ポルトガルよりも、もっと心筋梗塞の少ない国があったのです。

それが日本と韓国なのです。

長寿食の法則「偏らない。何でも食べる」

日本人と韓国人は、国際的に見て、なぜ心筋梗塞が少ないのか――。

これは「フレンチ・パラドックス」の理屈では説明できません。

日本にしても、韓国にしても、最近では、赤ワインを飲むこともかなり多くはなっていますが、その消費量はフランスやイタリアといったラテン諸国には及びもつかないからです。

つまり、日本と韓国の心筋梗塞について言えば、「赤ワインを飲む・飲まない」だけでは説明できないのです。

そこで注目されたのが、食生活でした。

と言うのも、日本や韓国、そしてフランスやイタリアといったラテン諸国の食生活には、意外にも共通項があったのです。

それは肉だけでなく、魚をよく食べる食習慣です。

アメリカ、ドイツ、イギリスの食生活では、肉はよく食べますが、魚はそれほど食べません。日本人は言うまでもなく、韓国人も魚はよく食べます。

韓国人の食生活というと「焼肉」のイメージがありますが、あれはどちらかといえば北の北朝鮮の料理です。

南の韓国では、プサンのように日常的に魚を食べる習慣があるところが少なくありません。フランスやポルトガルでも、魚料理は広く食べられています。

それ以外のラテン諸国でも同様です。地中海料理と言えば、カルパッチョなどの魚料理を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

そもそもフレンチやイタリアンのコース料理は、メインディッシュが二種類あって、肉と魚の両方を食べるようになっています。

つまり、「フレンチ・パラドックス」に端を発した問題は、きわめて平凡な答えに辿りついたのです。

それは、健康を維持するための食生活の基本は、何でも食べること。

肉でも魚でも野菜でも、それだけに偏るのでなく、バランスよく食べること。

それこそが、長寿の人の食生活(長寿食)に共通する「一つの法則」なのです。

意識高い70代を蝕む「フードファディズム」という病

最近の日本人の食生活は、残念ながら、「長寿食」から離れつつあるようです。

と言うのも、いろいろな食材、食品をバランスよく食べるのではなく、特定の食材、食品を偏って食べる人が増えている傾向があるのです。

「フードファディズム」という言葉をご存じでしょうか?

いま、日本に限らず、先進国の食生活は、健康志向が高いあまり、この「フードファディズム」に陥りやすいのです。

「フード」とはもちろん「食物・食品」の意味。「ファディズム」とは聞きなれない言葉ですが、「偏愛」とか「熱狂」といった意味で、「流行かぶれ」というニュアンスもあります。

つまり、「偏愛」「熱狂」「流行かぶれ」が、「食物・食品」に向けられたときに生まれるのが「フードファディズム」です。

たとえば、「健康にいい」とか「血圧を下げる効果がある」と聞けば、その食品を重点的に食べ続けるようなことを言います。

あるいは、「納豆=免疫力を高める」という情報にこだわりすぎて、「私は納豆さえ食べていれば調子がいい」と勝手に思い込んでいる人がいます。これも「フードファディズム」に陥っていると言えます。

もちろんその逆に、「この食べ物は体に悪い」「血圧が高くなる」と聞けば、その食品を一切口にしないというのも「フードファディズム」でしょう。

先述の「百寿者」の項目でご紹介した、医学博士の柴田博先生は長年、「長寿の人は何を食べてきたのか」というテーマを研究しつづけた方です。「百寿者」の権威とも言える方です。

その柴田先生が、「フードファディズム」に警鐘を鳴らしているのです。

「長い風雪に耐えた食品」に、有害なものは1つもない

食べ物にはそれぞれ、さまざまな機能があります。

1つの食べ物が、すべての機能を発揮することはあり得ません。だからこそ「偏らない。何でも食べる」食生活が大事になってくるのです。

ですから、特定の食材、食品を偏愛、忌避することは、私たちの体にとって、何のプラスにもなりません。

実際、柴田先生も、「長い風雪に耐えて食べ続けられてきたものに、有害なものは1つもありません」とはっきり書いています。

「アミノ酸構成からみると、栄養学的には無用に見えるクラゲでさえ、ウニと和えることによって酒飲みにとっては極上のつまみになるのです」――柴田先生のこのような考え方に、私も共感します。

いくら体にいいとか、何かに効果があるといっても、同じものばかりを食べていればどうしても栄養が偏ります。

また、栄養学的には無意味でも、あるいは害があると喧伝されていても、その食べ物にしか含まれていない微量物質もあります。偏食をすることで、貴重な微量物質を摂取する機会を減らすことになるのです。

しかも年齢を重ねるほどに、たとえばセレンとか亜鉛とか、さまざまな微量物質が不足してきます。それが結果として、70代以上の心と体に意外に大きなダメージを与えることがあるのです。

60代半ば以降は、とにかく偏らないで何でも食べること。

これが老化を防ぐための「長寿食」につながるのです。

手作り弁当にない「食材のバラエティさ」に注目

コンビニ弁当も、考えようによっては「長寿食」になることもあります。

こんなことを書くと、驚かれる人も多いでしょう。

コンビニエンスストアで売っているコンビニ弁当は、食品添加物を使っているイメージが強いためか、何かと批判されることが多いからです。

また、コンビニ弁当が、手作り弁当のようにあっさりした味付けではなく、濃い味付けが多いのも気にする人は多いようです。

いずれにせよ、コンビニエンスストアの方には失礼な話かもしれませんが、ふだんコンビニ弁当を食べている人でも、「体にいい」と考えて食べている人は少数派なのではないでしょうか。

ただ、前項でご紹介した柴田先生は、コンビニ弁当について、独自の見解をお持ちです。実際、次のような面白いことを仰っています。

「家庭で作る弁当に、あれだけの材料を使えますか?」

たしかに、言われてみれば、そうです。

コンビニ弁当なら、どんな種類の弁当であれ、少しずつ、たくさんの種類の材料が使われています。たとえ、それぞれの量は少なくとも、いろいろなつけ合わせが弁当箱に収まっています。

幕の内弁当のように、おかずが多い弁当であれば、20~30種類くらいの材料は使っているのではないでしょうか。手作り弁当では、あそこまでたくさんの種類の材料を使うことなど、とてもできることではありません。

「昼食にコンビニ弁当を食べる」目からウロコの効能

もちろん、手作り弁当には、コンビニ弁当にはない長所がたくさんあります。

家族の健康を考えて、調味料を工夫したり、量を加減したりするといった、神経の細やかさは、手作り弁当ならではのものです。

また、手作り弁当特有の愛情・温もりといったものも、コンビニ弁当では再現できません。ただ、「食材のバラエティさ」という面だけは、どうしてもコンビニ弁当に軍配が上がります。

ここにこそ、コンビニ弁当が「長寿食」になる理由があるのです。

コンビニ弁当は、さまざまな材料を使っているので、微量物質の不足を補うことができるからです。

1日に三度、しかも毎日、コンビニ弁当を食べるのでしたらともかく、たまに食べるぶんには、体にいいとさえ言えます。

「偏らない。何でも食べる」――。

これこそが、長寿の人の食生活(長寿食)に共通する「一つの法則」です。その意味では、コンビニ弁当も、食べようによっては「長寿食」になり得ます。

ですから、「昼食にコンビニ弁当を食べる」ぐらいのことを罪悪視する必要はありません。コンビニ弁当に使われている、わずかな量の食品添加物を気にするのではなく、むしろ「これで不足の栄養分も足りた」と思えばいいのです。

何ごとも必要以上に「悪者扱い」するのは、いいことではありません。

2023年04月03日 06:36

ホワイトニングセミナー出席

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先週木曜日に衛生士スタッフさんと皆で実習付きホワイトニングセミナーに出席してまいりました。会場は御茶ノ水にあります日本大学歯科病院でした。
いまの先生方は私の在学していたころと違って皆さんとても優しく接して頂き、心から感謝いたします。保存学講座の宮崎教授と記念撮影でパチリ。大変勉強になりました。
2023年04月02日 20:49

久しぶりの温泉

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先々週のお休みに箱根に行って温泉に浸かってまいりました。とてもよいお天気でした。芦ノ湖の見晴らしも良くて遊覧船も綺麗に浮かんでいました。コロナ感染拡大以前ぶりでしたのでよてもリフレッシュ出来ました。お休みの時間の経過は、あっという間に過ぎ去るものですね。
2023年04月02日 20:45

春の訪れ

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最近次第に暖かくなってまいりました。日中は半袖姿のひともチラホラ見かけます。近くの水神公園の桜も見頃を過ぎて花びらが散り始めました。その代わりに八重桜が咲き始めています。
2023年04月02日 20:36

フッ化物配合⻭磨剤の推奨される利⽤⽅法

⽇本の⼦どものう蝕は経年的に減少傾向にあるが、その罹患率は他の疾患と⽐較しても⾼く、また成 ⼈では約 3 ⼈に 1 ⼈が未処置う蝕を有し、⾼齢者ではう蝕経験者は増加している。 う蝕予防のフッ化物応⽤は 75 年以上の歴史で安全性と有効性が繰り返し確認されており、中でもフッ化物配合⻭磨剤は⽇本で広く普及している。フッ化物応⽤の研究のアップデートや、市販⻭磨剤のフッ 化物濃度の変更、国際的な推奨の更新を受け、⽇本のう蝕予防および治療を専⾨とする4学会(⽇本⼝腔衛⽣学会・⽇本⼩児⻭科学会・⽇本⻭科保存学会・⽇本⽼年⻭科医学会)合同で、 現在の我が国における推奨されるフッ化物配合⻭磨剤の利⽤⽅法をまとめることとした。

①⻭が⽣えてか ら 2 歳 :⽶粒程度 (1~2mm 程度): 1000 ppmF (⽇本の製品 を踏まえ 900~ 1000 ppmF) ・就寝前を含めて 1 ⽇ 2 回以上の⻭みがきを⾏う。 ・1000 ppmF の⻭磨剤をごく少量使⽤する。⻭みが きの後にティッシュなどで⻭磨剤を軽く拭き取って もよい。 ・⻭磨剤は⼦どもの⼿が届かない所に保管する。 ・⻭みがきについて専⾨家のアドバイスを受ける。
②3〜5 歳 グリーンピース程度 (5mm 程度): 1000 ppmF (⽇本の製品 を踏まえ 900~ 1000 ppmF) ・就寝前を含めて 1 ⽇ 2 回以上の⻭みがきを⾏う。 ・⻭みがきの後は、⻭磨剤を軽くはき出す。うがいを する場合は少量の⽔で 1 回のみとする。 ・⼦どもが⻭ブラシに適切な量をつけられない場合は 保護者が⻭磨剤を出す。
③6歳〜 成⼈・ ⾼齢者 ⻭ブラシ全体 (1.5cm~2cm 程度):1500 ppmF (⽇本の製品 を踏まえ 1400~ 1500 ppmF) ・就寝前を含めて 1 ⽇ 2 回以上の⻭みがきを⾏う。 ・⻭みがきの後は、⻭磨剤を軽くはき出す。うがいを する場合は少量の⽔で 1 回のみとする。 ・チタン製⻭科材料が使⽤されていても、⻭がある場 合はフッ化物配合⻭磨剤を使⽤する。
*乳⻭が⽣え始めたら、ガーゼやコットンを使っておロのケアの練習を始める。⻭ブラシに慣れてきたら、⻭ブラシ を⽤いた保護者による⻭みがきを開始する。 *⼦どもが誤って⻭磨剤のチューブごと⾷べるなど⼤量に飲み込まないように注意する。 *要介護者で嚥下障害を認める場合、ブラッシング時に唾液や⻭磨剤を誤嚥する可能性もあるので、ガーゼ等によ る吸⽔や吸引器を併⽤するのもよい。また,⻭磨剤のために⾷渣等の視認性が低下するような場合は、除去して からブラッシングを⾏う。またブラッシングの回数も状況に応じて考慮する。 *⽔道⽔フロリデーションなどの全⾝応⽤が利⽤できない⽇本では、⻭磨剤に加えフッ化物洗⼝や塗布の組合せも 重要である。 
2023年03月08日 17:37

虫歯の治療後に歯が痛い|対処法と再受診の必要性を解説 重永 基樹 によるストーリー

ズキズキとした虫歯の痛みですが、治療後、しばらくは痛みが続くこともあります。その原因の多くは治療による炎症などで、虫歯の治療ができていなかったわけではありません。虫歯の治療後に痛みが続く場合はどうすれば良いのでしょうか?痛みを抑えるための対処法と歯科医院を再受診すべきケースについて説明します。

虫歯の治療後に歯が痛いときに考えられる理由

虫歯の治療の際には基本的に麻酔を使用するため、耐えられないような痛みはありません。しかし、治療後、麻酔が切れると治療した歯やその周辺に痛みを感じることもあります。その場合、「虫歯を治したのに痛いのはなぜ?」と思うでしょうが、それには次のような理由が考えられます。

【虫歯の治療後に歯が痛いときに考えられる理由】

・歯を削ることで神経が近くなる

・治療で使用した詰め物

・治療で残った神経の影響

・麻酔による歯肉の痛み

歯を削ることで神経が近くなる

虫歯は放置していると徐々に侵食が進んでいき、より広範囲の治療が必要です。そのため、深い虫歯の場合には、神経の近くまで虫歯を削っていくことになります。神経が近くなると刺激に対して敏感になり、治療前よりも痛みを感じやすくなります。

ただし、通常はいつまでもこの痛みが続くわけではありません。治療後、しばらくすると新しい象牙質(歯を構成する主な組織)が神経の周りに形成されます。この新しい象牙質は第二象牙質とよばれ、神経を保護するバリアの役割をします。

治療で使用した詰め物

虫歯の治療で使用した詰め物が原因で痛みが起きているケースもあります。例えば、治療後に使用する詰め物によって噛み合わせが一時的に変わることもあるので注意が必要です。そのまま噛んでいると根っこと骨の間の歯根膜という部分が損傷して、噛んだときに痛みを感じます。また、詰め物の素材が原因となることもあります。銀歯はセラミックなどの素材に比べて温度を伝えやすいので、熱いもの、冷たいものを口にした際にしみる可能性が高いです。加えて、一時的な影響ですぐに痛みは引いていきますが、詰め物をする際の接着剤の影響も考えられます。

治療で残った神経の影響

虫歯の治療では神経を取らなくてはいけないこともあります。歯の神経が生きている状態でそれを取り除く処置は抜髄と呼ばれ、このような治療が必要なのは虫歯がかなり進行した場合です。しかし、一度の抜髄で取り除く必要のある神経を完全に処置できないことも多く、その場合、残った神経の影響で痛みが出ることがあります。通常、神経の治療は回数がかかりますが、この過程で痛みは徐々に引いていきます。

麻酔による歯肉の痛み

虫歯治療で麻酔を使用する場合、治療する歯周辺の歯茎に対して注射をします。その前段階で歯茎に麻酔薬を塗る表面麻酔が行われるので、注射自体の痛みも強くありません。ただし、歯肉に対して針を刺すため、麻酔が切れた後に痛みが生じることはあります。

ほかの痛みと同様に数日で引いていく場合がほとんどで、治療できていなかったわけではないので心配は不要です。

虫歯治療後の痛みはいつまで続く?

虫歯を治療したものの痛みが残っていると「いつまで続くのだろうか」と不安になりますが、治療後、順調に回復していけば1週間〜2週間ほどで痛みは治ることが多いです。虫歯治療後の痛みやしみは、第二象牙質が形成されていく過程で少しずつ治っていきます。完全に形成されるまでには数ヶ月、長いと半年から1年程度かかるものの、たいていはその前に痛みが引きます。どのような場合に歯科医院を再受診すべきかは後述しているので、痛みが残り、不安な方はそちらも確認してください。

虫歯治療後に痛みが出たときの対処法

前述のとおり、虫歯治療後の痛みは徐々に治っていく場合がほとんどです。しかし、痛みのせいで日常生活に支障をきたすこともあります。もし虫歯治療後に痛みが出たら、どのように対処すれば良いのでしょうか?虫歯治療後の痛みの対処法と悪化させないためのポイントについて説明していきます。

治療後の痛みには市販の痛み止めの薬が有効

治療の内容によっては歯科医院から鎮痛薬を処方されるケースもありますが、処方されなかった場合、市販の痛み止めの薬を服用するのも有効です。ただし、痛み止めの薬は即効性があるわけではありません。虫歯の治療後に痛みを感じ出したら、早めに服用するようにしましょう。

治療後の痛みを悪化させないためのポイント

虫歯治療後の痛みを悪化させないためには、治療した箇所への刺激を避けることが重要です。例えば、熱いものや冷たいものは刺激になりますし、治療した箇所が気になっても舌などで触ってはいけません。また、高い温度での入浴、激しい運動は血液の循環が促され、痛みを感じやすくなるため注意してください。ほかにはアルコールやたばこも控えてください。治療後の痛みを長引かせないためには、以上のことに注意しましょう。

虫歯の治療後に痛みが出たら再受診すべき?

繰り返しになりますが、虫歯の治療後に痛みを感じるケースは珍しくありません。1週間ほど様子を見れば痛みが引く可能性は高く、痛みが出たらすぐに再受診しなければいけないわけではありません。ただし、「2週間以上、痛みが続く」「治療した歯の周りが腫れている」「日に日に痛みが増している」といった場合は、歯科医院で相談してください。加えて、治療後、しばらくしてから痛みが出てきたというケースにも注意しましょう。治療した歯の根元の部分に問題が生じている可能性があり、その場合、再度の治療が必要になります。

虫歯治療後もずっと痛いときはクリニックで相談を

虫歯の治療後に痛みが続く場合もありますが、たいていは1週間程度で痛みが徐々に治っていきます。ただし、なかなか痛みが引かなかったり、徐々に痛みが強くなったりしているようなケースでは、別の原因も考えられます。そのときは治療をした歯科医院などに相談するようにしてください。

2023年03月05日 20:10

実は「歯磨きの常識」が激変していた…! 口内トラブルを防げる「超簡単な裏ワザ」週刊現代

高濃度フッ素入りの歯磨き粉を使おう

これらの口内トラブルを治し、再発を防ぐためにはどうすればいいのだろうか。症状ごとに対策を見ていこう。

虫歯は進行してしまうと医者にかからなければ完治できないが、初期虫歯の場合は、歯の再石灰化を進めることで治癒する場合もある。


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歯科医師で株式会社デンタルディフェンス代表の生澤右子氏が語る。

「歯の再石灰化を促すには、歯にフッ素を塗るのが重要です。高濃度フッ素配合と書かれた歯磨き粉の表示をよく確認し、フッ素濃度が1500ppmよりも多いものを選んで使ってください」

フッ素入りの歯磨き粉を使った後は、少なくとも1時間は何も口にしないことを心がけるのも大切だ。

フロスは食後に使う

治療を受ける時も、詰め物の種類はよく考えて決めたい。光歯会森歯科クリニック院長の森昭氏が打ち明ける。

「価格が安いからと銀歯をすすめられた時は要注意です。銀歯からイオンが溶け出して、歯が真っ黒に変色してしまうこともあります。多少値が張っても、セラミックや金歯を選ぶほうが安全です。いま銀歯が入っている人も、耐用年数は5~7年がいいところなので、その期限を過ぎたところで別の素材へ変えることを検討してもいいでしょう」

予防としては、歯を磨くタイミングを変えるだけでも高い効果が得られる。森氏が続ける。

「食後すぐに歯を磨くのが常識とされていました。しかし、食後は唾液の効果が一番期待できる時なので、プラーク(歯垢)から歯を守るという意味合いでは、歯磨きは食後ではなく、朝起きてすぐと夜寝る前の2回行ってください」


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歯周病は口臭だけでなく、土台が崩れることで歯を失う原因にもなる。対策としては歯垢を減らす「プラークコントロール」が重要だ。歯を磨いた後でも口臭が気になる、常に歯茎が張っている感覚がする人には特に取り組んでほしい。

「歯周病は歯と歯茎の隙間や、歯の間に歯垢が作られることから始まります。歯垢はブラッシングだけではまったく除去できません。こまめにデンタルフロスを使い、歯垢を取り除くことが必要です」(森氏)

歯ブラシと違い、デンタルフロスを使ったクリーニングは食後すぐに取り組もう。とはいえ、歯垢が固まって歯石になってしまうと自力で除去することは難しい。4ヵ月に1回を目処に、歯科医に通って歯石・歯垢の除去を受けるのが、予防としては確実だ。

免疫力を高めて口内トラブルを防ぐ

歯周病は身体の免疫力が落ちることで症状が強く出やすい。都内在住の中田光子さん(54歳・仮名)が語る。

「個展に出すため、1週間ほど睡眠時間を削って絵を描いていた時、なぜか歯茎が常に張っている感覚があったのです。歯もぐらついていて不快に思っていたのですが、かかりつけの歯科医から疲労が溜まると歯周病の症状が進行すると聞いて、納得しました」

歯周病の進行を食い止めるには、免疫力を高めるため十分な睡眠時間を確保することも意識したい。睡眠の質を高めるため、市販の「睡眠テープ」を口に貼って寝るのもいいだろう。睡眠中に口呼吸になるのを防げるので、いびきや口の乾燥も予防できる。


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多くの人が悩まされる口内炎も、免疫力が落ちることが発症原因の一つだ。特に口内の粘膜は身体の不調のあおりを受けやすい。

疲労を溜めないことに加え、食生活で粘膜を保護する栄養素を積極的に摂ることで治りが早くなる。レバーに含まれるビタミンB2や、バナナに含まれるビタミンB6がその代表格だ。

頻繁に口内炎ができてしまう人や、毎回症状が重くなってしまう人は薬の力に頼るといい。

「歯科医で処方される塗り薬を使うのが一番です。デキサメタゾンが主成分の軟膏は炎症を抑える作用が大変強くなっています」(川越まつむら歯科クリニック院長の松村佳樹氏)

唾液が殺菌の特効薬

ここまで代表的な口内トラブルを解消するための方法を紹介してきた。なんと、これらすべてのトラブル治癒、予防に効果を発揮する方法がある。それは唾液の分泌量を増やすことだ。

唾液の持つ殺菌作用と自然治癒作用を最大限利用することで、虫歯や歯周病の進行を抑え、口内炎や傷の治りを早めることが可能になる。前出の森氏がすすめるのが、唾液の分泌を促す「あご押し」だ。

「あごには、唾液を分泌する唾液腺という部位があります。その中でも特に大きな、あごの下にある顎下腺、舌の裏にある舌下腺、耳の下の耳下腺をマッサージすると、より多くの唾液が分泌されるのです」

実は「歯磨きの常識」が激変していた…! 口内トラブルを防げる「超簡単な裏ワザ」 今のうちから「脱マスク」に備える
実は「歯磨きの常識」が激変していた…! 口内トラブルを防げる「超簡単な裏ワザ」 今のうちから「脱マスク」に備える© 現代ビジネス

あご押しの詳しいやり方は上のイラストを参考にしてもらいたい。少し行うだけで、押したポイントから、じんわりと唾液が出てくるのが感じられるはずだ。

「あご押しを行うタイミングは、口の中を清潔な状態に戻す必要のある食後がおすすめです。紹介した3つのポイントすべてを押すことができるといいのですが、時間がなければどこか1ヵ所を刺激するだけでもいいでしょう」(森氏)

あご押しに加え、口角を上げる表情を作るだけでも、唾液は耳下腺付近から多く分泌される。こちらも気がついた時に取り組んでみるのがおすすめだ。

マスクが取れた時、口のトラブルを抱えていては気分が晴れない。晴れやかな気分で「脱マスク」するため、いまから口内ケアに取り組んでみるのはいかがだろうか。

「週刊現代」2023年3月4日号より

2023年03月05日 19:02

歯科健診を全世代へ…改正案概要判明

自民党の国民皆歯科健診実現プロジェクトチーム(PT、座長・古屋圭司元国家公安委員長)が今国会に議員立法での提出を目指す「歯科口腔(こうくう)保健推進法」改正案の概要が27日、判明した。歯の健康が全身の健康や平均寿命にも影響するといわれる一方、現行の歯科健診は乳幼児期や児童生徒など10代以下と高齢者が中心で、働き盛りの世代で手薄である現状を踏まえ、全世代での歯科健診の重要性を訴えた。

改正案は、基本理念として新たに「国民が歯科口腔保健に関する正しい知識」を持つことや、虫歯や歯周病など歯科疾患の予防に向けて取り組むよう求めた。

個人に対する健診の義務付けは示さなかったものの、歯科健診について、現行の「定期的な検診」から、「生涯にわたる定期的な検診」とし、年齢に関係なく健診を受けることで、疾患の早期発見と治療を促進することを求めた。幅広い国民が歯科健診を受けることができる環境整備に向けた財政措置も提案した。

国民皆歯科健診は、昨年6月に政府が閣議決定した経済財政運営の指針「骨太の方針」に明記された。口腔機能の低下が全身疾患につながるケースが指摘されており、多くの国民が歯の健康を保つことが医療費抑制にもつながるとの考えが背景にある。

ただ、歯科健診が義務付けられているのは1歳半と3歳児、就学時や小中高生の学校健診などに限られる。40歳からは10年に1回、健康増進法に基づく歯周病対策の健診が全国市町村の約75%で行われているが、全国平均の受診率は5%にとどまっている。


 
2023年03月02日 08:24
親知らずの事でお困りの方は当院へお越しください。

東京都大田区|大森駅より1分

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〒143-0016
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