東京都大田区大森北の歯科医院 T’s Dental Office[ティースデンタルオフィス]

大田区で一般的な歯科診療を始め、インプラントなど審美的なお悩みにも対応します。

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一日3回歯磨きで心不全予防?

お口の中の衛生環境の悪化が、血液中に入り込む細菌の侵入増加で全身性炎症は引き起こされ、その結果として心不全や心房細動のリスクを上昇させることがこれまでの研究で解明されてまいりました。お隣の韓国で2003~2004年の間の中高年層約16万人の健康保険データから一日の歯磨きの回数と心不全と心房細動のリスクについて疫学調査を行ったそうです。解析の結果から1日3回の歯磨きは心不全のリスクを12%、心房細動のリスクを10%それぞれ低下させることが分かった。リスクの低下に至った想定される機序の1つとして、頻繫な歯磨きによって歯ぐきの溝の細菌バイオフィルムをへらし、血液中に入り込む細菌侵入を予防したと考えられているようです。
2020年10月14日 23:02

歯科治療ロボット開発

AI(人工知能)やロボットが急速に発展してきました。やがてはAIやロボットによってなくなる職業なんて話題も出ています。
医療の現場において米国で”ダビンチ”に代表される医科用の手術ロボットが各診療科で開発が進んでいて、症例実績600万件を超えるようです。歯科においては、アメリカ食品医薬品局が唯一許可したインプラント治療ロボット”Yomi”を開発を手掛けた米国フロリダ州のネオシス社が76億円を更なる資本調達したことが話題に。2009年創業以来126億円の調達となるそうです。このインプラント治療ロボット”Yomi"は2019年に発売以来、症例実績は2700件を超えているとのこと.しかし未だ人手を要し完全独立性は確立されていないようです。ちなみに歯科治療ロボットによって初めてインプラント治療を行われたのは2019年の中国において。
シンギュラリティといってAIの研究開発が進むことで、人間の持つ知能を超えて人間の生活が大きく変化していくことをさす言葉があり、2045までにこのような変化が到達するのではと予想されています。
賛否両論はあるものの、遠隔操作などの組み合わせによって可能性が益々広がり、歯科医療のありかたも大きく変化していくことになるのは間違いないでしょう。
2020年10月14日 21:54

おいしくお食事をとるために表情筋を鍛えましょう

近年の老齢人口の増加に伴い、食事中にお食事を飲み込みづらそうにしていたり食べこぼしをされておられる方がいらっしゃいます。オーラルフレイルと言ってお口の周りの筋肉が弱くなりますと、次第に常にお口が開いた状態になり、お口での呼吸に変わってまいります。そのような口呼吸は、ドライマウス(口腔乾燥症)を引き起こして、口臭や歯周病を悪化させるのみでなく、誤飲性肺炎の原因にもなりかねます。口輪筋を中心とした表情筋を鍛えてこうしたフレイルを早期に回復させ、身を守りましょう。「あいうべ体操」や糸を通したボタンを銜えて鍛えることが知られておりますが、誤って飲み込んでしまうなど心配な点がありました。しかし今回はボタンの代わりに”リップルトレーナー”というトレーニング器具を紹介します。
実際の使用方法を記します。先ずは上下の唇ではさみます。お口から出ないよう唇に力を入れて3秒間引っ張ります。週秒間、力を抜いててリラックス。これを7~10回繰り返したら、今度は挟む位置を左右それぞれの位置に変えて同じように繰り返してみましょう。(慣れるまでは)結構疲れますよ!ご興味のある方はスタッフにお声がけください。
最近、ノーベル賞受賞者の話題を耳にする機会が増えました。受賞される発見や新たな技術革新において各分野の研究室の方々は本当に素晴らしいと思います。またその成果を商品開発している製薬会社や関連会社の方々、その中でも特に私達の業態で申しますと歯科衛生士さんが非常に多く活躍されておられます。商品価値はもちろんのこと、実際の臨床の現場に適したアドバイスを私たちは受ける事ができ、その結果困っておられる患者さんに還元することが可能になります。私たちはそのような方々の恩恵を得て仕事ができていることに改めて感謝して尊敬しなければならないと感じています。
2020年10月11日 14:14

入れ歯専用泡ハミガキ

最近、若い世代の方にも”入れ歯”を使用される方が当院にて増えております。入れ歯のお手入れについて、その使用者の意識調査アンケートの結果から9割以上が「大切なこと」と認識していることが分かったようです。実際に当院では、お食事が済んだあとに外してもらいブラシで磨いて頂いたのちお水でよく洗い流して、またお口の中もすすいで頂くよう指導させて頂いております。しかしながら、東京医科歯科大学の水口教授のお話では、入れ歯には(研磨剤の入った普通のハミガキ粉ではなく)傷のつかない専用の除菌作用のあるハミガキを使うこと、細菌が食べかす汚れ(デンチャープラーク)にする前に清掃することを推奨されておられます。ポンプ式なので外した入れ歯にシュッと泡を掛け、汚れを浮かせて歯ブラシで磨きましょう。爽やかな香りがお口の中にやさしく広がりますよ。もちろん、1日の終わりにはカンジダ菌を溶かす酵素の入った洗浄剤に浸けることもお忘れなく。
2020年10月11日 13:37

のどに物が詰まった!

高齢者の方が、飲食中に物を詰まらせる「窒息・誤飲」事故。実は、重症度が高い事故の1つである事をご存知でしょうか。平成29年のデータでは、1,722人こ高齢者が誤飲のために救急搬送されたそうです。概ね半数弱が軽症であったのに対し、3割近くは生命の危険が高い重症以上であったようです。また、救急搬送された方の詰まらせる原因として多い順から①おかゆ、②ご飯、③肉、④(くすりなどの)包み・袋、⑤野菜・果物、⑥餅だそうです。この様な事故から身を守るためには、小さく切ってよく噛んでから飲み込む、飲み物と一緒に飲み込みながら食事をする、応急処置を理解しておくなどの対策が重要ですね。
もしも自分が物を詰まらせてしまったら、チョークサイン(両手を首に当てる)をして呼吸が出来なくなったことを周りの人たちに知らして助けを求めましょう。
また、詰まらせてしまった人を見かけた場合には、先ずは呼びかけに反応するかを確認します。出来るだけ咳をさせてみましょう。咳もできずに窒息していた場合には、背部叩打法(はいぶこうだほう)を行います。①胸もしくは下あごを支えて突き出し、あごを反らせます。倒れている場合には、手前に引き起こして横向きに寝かせ、自分の足で支えます。片手で詰まらせている方の顔を支えます。②もう片方の手のひらの付け根を用いて肩甲骨と肩甲骨の間と強く4~5回、迅速に叩きます。③回数にとらわれず、異物が取れるか、反応がなくなるまで続けます。
もしも呼びかけに反応がない場合は、直ちに心肺蘇生を行いましょう。①胸の真ん中に両手を置き、胸骨圧迫30回(圧迫の目安は約5㎝沈む量で1分間に100回から120回のテンポで)②人工呼吸2回(胸の上りが見える程度の量を1秒かけて2回吹き込む)を繰り返し行うことが重要です。
2020年09月21日 16:25

マイナンバーカードではなく保険証の提示を

厚労省は来年3月から、マイナンバーカードを使ってオンライン資格認証が出来るよう進めています。
しかし、当院では受診時には今までどおり「保険証」をご提示くださいますようお願い申し上げます。
2020年08月11日 14:16

歯周病予防には

日本において30代以上の3人に2人が歯周病と言われております(厚労省が行った平成28年度歯科疾患実態調査)。原因は皆さんもよくご存じ、歯と歯ぐきの溝の間に磨き残したプラークです。
なぜプラークがどのように歯周病に影響するのか考えてみます。(ブラシの届かなかったことで)溝の間に溜まったままになると、プラークの中にいる細菌が歯ぐきの中に侵入してきます。歯茎の中では、侵入して来た細菌を追い出そうと①免疫細胞を集めるため毛細血管を増生・拡張、②免疫細胞を活発にするため温度上昇、③組織そのものを分解する酵素の活性化して歯ぐきの組織、またその支えとなる歯槽骨も破壊してしまう。
こうした状況から、歯周病は細菌から身を守る生体防御反応の結果ということですね。普段からこうした自然免疫は歯ぐきのなかでは起こっているのです。少量の細菌しか存在しなければ炎症反応は起きずに済むのですが、ブラッシング不足によって適切にプラークが取り切れない場合は、より多くの細菌に対応する結果、歯ぐきや歯槽骨が必然的に破壊されてしまうのです。
歯周病は進行すると歯を失う恐ろしい病気です。適切にプラークを取り除き、いつまでも自分の歯で食事をたのしみたいものです。
2020年08月11日 12:55

海外における歯科保険事情

日本では、歯科治療は原則健康保険という公的医療に組み込まれておりますが、海外事情を見てみますと歯科治療が公的医療システムに組み込まれている国はあまり多くはないようです。ヨーロッパでは、ドイツなど日本のように成人まで歯科給付されるようですが、イギリス、北欧諸国では、原則未成年まで。南欧諸国ではそれすらないようです。25年以上前になりますが私の留学していたアメリカでも公的なものはなく任意で加入する保険を使用しておりました。歯の清掃など予防処置はほぼカバーされておりましたが、それ以外はおおよそ半分程度のカバーでした。具体的にお話すると、歯が痛くなって歯医者にかかり、神経(歯髄)を取り(根管治療)、かぶせ物を入れてもらうとおおよそ20万円もの請求がきます。任意に加入した保険で半分給付されても10万円は自己負担しなければなりません。そのため中には払えず一番安い治療の抜歯を選択する人もたくさん見て参りました。
ではなぜ歯科治療が公的医療システムに組み込まれて来なかったを考えると、一つは歯科治療が贅沢品であり公的給付になじまない、また、「治すための治療」に対する給付に対して歯科治療が「治す」ことだけに留まらない性質が合ったと考えられています。しかし、当時日本では歯科医師会が義歯やかぶせ物まで含めたこそ歯科治療と主張した結果給付に至ったそうです。
1920年代、けがや病気になった場合の疾病手当から始まり1940年代以降公営医療が整備されて来るようになります。現在、諸外国給付の拡充が検討されているようですが、義歯やかぶせ物というよりは、歯科検診や、口腔ケアなどの予防管理、歯周病や歯の根の先の病巣(膿の袋)などの慢性炎症対策が主軸になるそうです。
2020年08月10日 17:20

歯髄は大切に

歯を失う原因としてどんな歯の病気か想像つきますか?2018年の調査で1位は歯周病(37%)、2位は虫歯(29%)そして、3位が破折(18%)でした。3位の破折した歯について調査して見たところ、歯髄がない歯が圧倒的に多いことが分かったそうです。つまり、歯の中にある神経にまで達した虫歯を処置するとそれが原因となって将来失うリスクが高くなることを示しております。愛知学院大学歯学部教授の本田先生のお話しをご紹介いたします。20年前に歯髄の中に「歯髄幹細胞」が発見されて以来研究が進み、現在はその細胞歯の根の中にある神経の管(根管)に移植すると歯髄が再生出来ることが分かってきたそうです。これからもっと研究が進んで、臨床現場で誰でも歯髄再生治療が出来るようになって皆さんの歯を守るお手伝いが出来れば嬉しいです。
2020年08月10日 16:45

1日に約1000億個もの口腔内細菌を飲みこんでいる!

皆さん、歯垢、プラークとも呼びますが、お口の中の細菌は約700種類いるようですが、一体どのくらいの数の細菌がいるか想像できますでしょうか。1㎎中に約10億個と言われております。そして、1日に約1000億個の細菌を飲み込んでいるようです。すごい数ですね。近年、このお口の中の細菌が腸内の細菌に悪い影響を与え、全身の健康に影響を及ぼすと、警鐘を鳴らすのは、昭和大学歯学部の弘中祥司教授です。なんと大腸がんの患者さんの腸内細菌叢から普段存在しないはずのお口の中の細菌が発見されたそうです。普段であれば、お口の中の細菌が飲み込まれたとしても、胃酸で殺菌され、腸内細菌によって処理されるのが、加齢などが原因で処理がなされず腸内細菌にとどまるのではないかと考えられるそうです。全身への影響として有名なものは、糖尿病、関節リュウマチ、腎臓病、誤嚥性肺炎、非アルコール性脂肪肝、早産などが挙げられます。普段の歯ブラシ、フロスだけではなく、洗口剤や舌ブラシなどの補助器具も取り入れて予防に取り組みたいものです。
2020年07月24日 14:33
親知らずの事でお困りの方は当院へお越しください。

東京都大田区|大森駅より1分

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