カテキン×フッ化物でむし歯の予防効果アップ!
カテキンには、抗酸化作用や抗炎症作用などさまざまな健康効果があることが知られています。口腔内では、むし歯の原因となる微生物の成長と、代謝産物として排出される「酸」の産生を抑制することで、むし歯を予防する可能性があります。一方、フッ化物は歯の修復・強化に加え、微生物の酸の産生を抑制することで、むし歯をより一層予防することが知られています。
東北大学大学院歯学研究科は、四川大学華口腔医学院と共同で、カテキンとフッ化物の組み合わせが口腔内微生物による酸の産生を効率よく抑制することを明らかにしました。特に、むし歯の起こりやすい酸性環境で、その効果が高まることが分かりました。
本成果はカテキンとフッ化物の相乗作用を利用した新しいむし歯予防法の新規開発に貢献できる可能性があり、さらに詳細な研究や臨床研究を通じて、その実現が期待されます。
2023年11月09日 02:51