キサンタンガム系とろみ調整食品による血糖抑制
キサンタンガムはトウモロコシなどのデンプンを細菌を使って発酵させることできる高分子多糖体。水にも溶け粘性があるため、食品や化粧品などに使用されている。近年では高齢者や嚥下障害者が誤嚥を防ぐため日常的にとろみ調整食品として摂取されている。毒性はなく基本的には安全性に問題はないとされているが、大量に摂取すると肥満や糖尿病のリスク、下痢などの症状を引き起こす可能性も。キサンタンガム系とろみ調整食品が、過去の研究から食後の血糖値を抑えることが知られているが、この度、東京医科歯科大学の研究で動物モデルを使用してその効果を明らかにした。また、糖や脂質の代謝を改善する可能性もあることが判明。糖尿病治療の今後の臨床応用が期待される。
2023年03月01日 08:40