口腔内細菌と全身疾患の関わり
姫路医療センター呼吸器内科とサンスター株式会社の共同研究でお口の中の細菌が肺の感染症を引き起こすことを発表した。今回の研究では、肺膿瘍や膿胸(肺に膿が溜まっている状態)から採取された膿の中の細菌とお口の中の細菌が遺伝的に一致したことが明らかになった。このことから改めて口腔内細菌がう蝕や歯周病のみならず他の臓器に感染を引き起こすことが言える。実際に糖尿病、ガンなどは口腔内細菌と相互作用の関係を持っていることが明らかになっており、その他、誤嚥性肺炎、低出生体重児、アルツハイマー型認知症、関節リウマチなどは発症、進行促進リスクが高まることが明らかになっている。このように歯科疾患のみならず全身疾患の予防のためにも、口腔健康管理はとても重要だと言える。
2022年07月10日 16:28