奥歯の嚙み合わせがない高齢者は、高血圧リスクが1.7倍に上昇
2018年の国民健康栄養調査によると、60歳以上の約25%が咀嚼機能の低下を訴えている。一方、75歳以上の約70%が高血圧と言われている。兵庫県立医科大学と新潟大学医歯学総合研究科の調査で、食品を嚙み砕く能力が高ければ、高血圧に対して予防的な食生活を維持することに有効であることが明らかにされた。歯を失った人は柔らかく噛みやすいものを摂取しがちになり、食物繊維や栄養価の低い傾向になる。よく嚙める良好な口腔状態を維持しながら適切な食事指導を受けることで、高血圧の予防に気を付け健康寿命の延伸につなげていきたいものです。
2022年05月08日 18:42