甘いものは1日4回までに!
先述の芳賀先生ご講演のWEBセミナーで、虫歯予防における有効な糖質制限についてのことがありましたのでご紹介させていただきます。ある実験では、砂糖(スクロース溶液)を1日に、ある回数を摂取、脱灰させ、また1日2回の歯磨きをフッ素入り歯磨き粉とフッ素入りなし歯磨き粉を用いて、どのくらい再石灰化が起こるかを調べた。結果は、フッ素入り歯磨き粉を用いた時は5回まで、フッ素なし歯磨き粉を用いた時は、1回まで再石灰化が認めた。このことから砂糖を含んだ飲食を5回以内であれば、フッ素入り歯磨き粉で歯磨きを1日2回すればカリエスコントロールができることが分かった。別の実験では歯磨きをしない人に、様々な砂糖を含んだ食べ物を摂取量や回数を変えて与えたみたところ、砂糖の摂取量が多くても回数が食事を含めて4回までは、虫歯は出来たが緩やかな増加であったという。つまり量よりも回数が問題であることが分かった。まとめますと、①砂糖摂取の頻度を減らすことが量の制限よりも有効である。②フッ素入り歯磨き粉はう蝕予防にとても重要。③フッ素が適切に使用されていれば、砂糖摂取量と虫歯の関連は非常に低いといえる。
2022年05月07日 08:16