予測歯科(天野先生のお話続き)
昭和の時代の予防歯科は、プラークを100%落とすブラッシングを全ての患者さんに求めていた。患者さんのメインテナンス間隔は経験則でなんとなく決めていた。しかし、う蝕や歯周病の発症・再発のリスクは十人十色。4年前からは、将来の発症リスクを診断し(未病診断)、生涯にわたって発症を防ぐ、オーダーメイドの予防歯科プログラムを”予測歯科”として提唱した。この”予測歯科”の目的は、「歯周組織・歯の抵抗力」vs「バイオフィルムの病原性」の均衡を生涯に渡って維持することである。均衡を崩す各個人の因子を見つけ出し、その因子のリスクを診断する。そしてオーダーメイド・プロフェッショナルケアによってリスクを下げ均衡を維持し、生涯に渡って発症を防ぐのである。
2021年12月22日 20:52