舌がよく動く人は栄養状態が良好であることが判明
岡山大学は舌がよく動く人は栄養状態が良好であり、身体が元気であることを発表した。今回の研究によって、舌の運動機能を維持すれば、フレイルを予防・改善できる可能性が示唆された。これは介護予防にもつながり、健康長寿社会を目指す日本において、健康寿命を延伸する一助となる可能性がある。
近年、加齢に伴う心身の虚弱のことを指す「フレイル」が注目を集めている。フレイルとは、加齢に伴うさまざまな機能の低下により日常生活に支障が出るなど、要介護状態になりやすい状態を表している。一方で、フレイルは要介護状態になる前の段階であるため、健康な状態に戻ることも可能であるといわれている。
1秒あたりに発音できる「タ」「カ」の回数が多い、すなわち舌がよく動くと、栄養状態が良好であり、フレイルの者が少ないことが明らかになった。また、年齢が高いほど舌が動きにくくなるため、栄養状態が悪く、フレイルの者が多いことも判明した。
2021年11月10日 18:17