歯磨剤や洗口液に使用される「塩化セチルピリジニウム(CPC)」の有用性
口腔ケアに使用される歯磨剤や洗口液には、クロルヘキシジン、エッセンシャルオイル、塩化セチルピリジニウムなどさまざまな種類の抗菌剤が使用されています。洗口液でもっとも利用される抗菌剤のひとつとして、グルコン酸クロルヘキシジンは、高いプラーク付着抑制効果を有しており、海外では0.12%濃度で用いられていますが、日本ではごく低濃度でしか利用されなくなっています。
同じ陽イオン性の抗菌剤である塩化セチルピリジニウム(以下、CPC)が歯磨剤や洗口液に使用されるようになってきました。CPCは、強い殺菌と抗カビ作用をもった陽イオン性界面活性剤であるため歯磨剤や洗口液だけでなく、ウェットティッシュやスプレーなどの抗菌成分として使用されています。また、CPCは陽イオン性であるため、陰イオン性であるバイオフィルム表層の細菌に付着し、滞留することで、長時間の殺菌効果が期待されています。また、細菌のみならず、真菌(カビ・酵母)にも有効です。
よって、さまざまな洗口液で使用されているグルコン酸クロロヘキシジン(CHG)や、消毒液などに用いられる塩化ベンゼトニウム(BZC)など、他の抗菌剤と比較しても優れています。
さらに、CPCはメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に対しても有効です。大阪府立公衆衛生研究所で実施したMRSAに対する殺菌試験によると、CPCでは殺菌に必要な時間が30秒〜1分であるのに対し、グルコン酸クロルヘキシジンは3〜10分でした。CPCは、グルコン酸クロルヘキシジンと比べ明らかに即効性があることがわかります。
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