歯周病菌による全身炎症で認知症!
平均寿命が延び、超高齢化社会を迎えるうえで、認知機能の低下は深刻な問題に。歯周病菌と認知症の関係について九州大学歯学研究所の武(たけ)准教授が仕組みを解明し注目を集めている。歯周病菌がお口から全身に運ばれると炎症が起こり、アルツハイマー病の原因物質であるアミロイドβが作られてそれが脳に送られて蓄積されていくと考えられている。またアミロイドβが脳内に蓄積されてからアルツハイマー病を発症するまでにおおよそ25年かかると報告。しかし、こうした炎症を抑制する物質の研究も行われていて、①ミツバチが巣を守るためにつくるプロポリス、②カイコ冬虫夏草から発見されたナトリードなども論文発表されたとか。この他サバ、イワシなどの魚油、大豆、ブルーベリー、ブロッコリー、緑茶などの抗炎症作用の高い食材を日常的に積極的に摂取することも効果的に。とは言っても日頃の適切なブラッシングや年4回の歯科定期検診を活用して歯石取りや歯磨き指導の口腔ケアの重要性を訴えている。
2021年04月07日 16:47