本格化する歯科の再生療法
再生療法の研究が世界規模で進められており、幹細胞を使用した研究も進歩を遂げている。医科では骨髄に含まれる「造血幹細胞」を利用する再生療法はすでに臨床応用されている。近年新たに「歯髄(歯の中心にある血管や神経を含む組織)」の幹細胞に期待が高まっている。自己複製能や多分化能に優れ、がん化の可能性も低く安全性も高い。歯科疾患には、臨床実績があるが神経疾患など他分野にも今後期待されている。歯髄再生療法事業を展開するアエラスバイオ株式会社は、昨年9月より不要歯から採取する歯髄幹細胞を培養し長期間保管する事業を開始。特に乳歯から採取したものが、永久歯に比べて増殖能に優れているとのこと。ちなみに保管期間は10年間で保管料は、30万円(税別)。子供の歯1本で家族全員の助けになる時代が到来するかも。
2021年03月14日 17:58