コロナ禍におけるフレイル対策
新型コロナウイルスの特徴は、陽性になった際に50歳未満の方は無症状や軽症で経過し亡くなる方も少ないのに対し、高齢者や基礎疾患を持つ方は重症化しやすく死亡率も高く注意が必要です。国立長寿医療センターの荒井秀典先生は要介護に陥る前の高齢者の虚弱状態「フレイル」への正しい予防対策について警鐘を鳴らします。クラスター発生した老人介護施設では入居者の健康が脅かされるだけでなく職員も自宅待機を強いられて介護現場が危機的状況になります。また、介護予防事業としての通いの場にも影響が出ています。国立長寿医療センターは「通いの場 開催の⑧の工夫」を考案。①何より楽しく行いましょう②換気をしましょう(1時間に2回以上)③距離を開けましょう(なるべく2m、最低1m)④人数が多い場合は時間帯を分けて開催しましょう⑤手洗い、消毒を行いましょう➅マスクをしましょう⑦食事はなるべく控えましょう⑧健康管理を行いましょう。大多数の高齢者は感染を恐れて活動時間が減少しています。このまま外出自粛による高齢者の身体不活発が持続すると現在元気な高齢者でもフレイルとなり、現在フレイルな高齢者は要介護や認知症になったりする可能性があります。ただの感染予防ではなく、健康寿命の延伸を見据えて一人一人が当事者意識持って見守りあうことが大切です。
2021年03月14日 17:21