1日に約1000億個もの口腔内細菌を飲みこんでいる!
皆さん、歯垢、プラークとも呼びますが、お口の中の細菌は約700種類いるようですが、一体どのくらいの数の細菌がいるか想像できますでしょうか。1㎎中に約10億個と言われております。そして、1日に約1000億個の細菌を飲み込んでいるようです。すごい数ですね。近年、このお口の中の細菌が腸内の細菌に悪い影響を与え、全身の健康に影響を及ぼすと、警鐘を鳴らすのは、昭和大学歯学部の弘中祥司教授です。なんと大腸がんの患者さんの腸内細菌叢から普段存在しないはずのお口の中の細菌が発見されたそうです。普段であれば、お口の中の細菌が飲み込まれたとしても、胃酸で殺菌され、腸内細菌によって処理されるのが、加齢などが原因で処理がなされず腸内細菌にとどまるのではないかと考えられるそうです。全身への影響として有名なものは、糖尿病、関節リュウマチ、腎臓病、誤嚥性肺炎、非アルコール性脂肪肝、早産などが挙げられます。普段の歯ブラシ、フロスだけではなく、洗口剤や舌ブラシなどの補助器具も取り入れて予防に取り組みたいものです。
2020年07月24日 14:33