新型コロナウィルス感染症と口腔衛生の関係
常にお口の中を清潔に保つことが大切である、というのは周知の事実です。最近は新型コロナウィルス感染症との関連性について、鶴見大学歯学部の花田教授のお話しをご紹介いたします。ウイルス感染から肺炎を引き起こす過程で、新型コロナウィルス感染では、一旦ウイルス性肺炎が治まったのち二次的に細菌性肺炎が起きることが分かってきました。歯周病や虫歯などの細菌がお口の中に存在していると心臓を経由して肺に運ばれていきます。普段であれば肺の防御機構により守られているのですが、新型コロナウィルスによって肺の中の上皮細胞が既に傷がついているため、お口の中の細菌が定着して容易に肺炎を引き起こしてしまうというお話です。花田教授によると、お口の中の細菌の数のコントールも大切だが、栄養のコントールも重要とのことです。上手く噛めない人は食事は柔らかいのもに偏りがちで炭水化物が中心となりタンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルなどが不足しがちになる。その結果として栄養失調に陥って新型コロナウィルスの重症化へと進んでしまいます。つまり普段からよく噛めるような状態にいておくことが大切だと訴えております。
2020年07月24日 13:48