コロナ禍で思うこと
このところ、蒸し暑い日が続いてマスク着用が辛くなる季節となりました。マスクを着用する理由は最初、ウイルスに感染しないよう防御の目的としてと考えていました。しかし、最近は逆に感染を広めない意味が正しいように考えるようになりました。どちらもウイルス感染防御ですから同じ事ですが、最近は感染者数も増えはじめております。ですからいつだれが感染しても不思議ではありません。ですから暑いからと言ってマスクを着用しないのはためらわれます。マスクの材質も不織布でも布製のものでも唾液の飛散は抑えられると報道されておりました。感染を広めないという意味合いで手指消毒も同じですよね。皆さんご存じの方も多くいらしゃると存じますがある医師のお話しをさせてください。19世紀半ばハンガリーにゼンメルワイスという医師が手指消毒を唱えたと言われております。当時のヨーロッパでは産褥熱と言われる感染症によって産後に亡くなる妊産婦が多くいました。彼の勤務先の総合病院には医師と医学生からなる第1産科と助産師からなる第2産科があり、産褥熱による死亡率は第1産科が第2の倍以上。ゼンメルワイスは第1産科に手指消毒を取り入れる事で死亡率は劇的に下がり、第2との差がなくなったというお話です。しかし、一つ残念なところは当時は全く評価されず彼の死後、後世になり功績が認められたことです。ちなみに手指(しゅし)と読みます。
2020年07月22日 09:50