東京都大田区大森北の歯科医院 T’s Dental Office[ティースデンタルオフィス]

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歯科医療の危機を乗り越えるには

皆さん、歯科技工士さんのお仕事はご存知ですか?日々の我々の歯科診療において、金属の詰め物や入れ歯を製作して、私たちの失った歯の形や噛む機能を回復する「歯冠修復・欠損補綴」と言われるとても重要なものです。しかしながら今、日本の技工士さんがとても危機的状況に陥っている事を報告させていただきます。原因として‘薄給激務‘この一言に尽きます。残業時間は1日4~5時間は当たり前、歯科医院の経営悪化のしわ寄せによる低料金での受注、中国等の海外発注の拡大により存続の懸念など問題は山積みです。この状況から、歯科技工士になろうとしている人は減っていて残念なことに、国家試験合格者10年間で半減2009年 1,431人→2019年 798人)、そして、卒業してから就職先に勤務しても高い離職率(5年間に8割!)、こうして就労歯科技工士数10年間で半減予想( 2019年 35,000人→2029年 13,500人)と言われています。これからますます高齢化がすすみ、「歯冠修復・欠損補綴」の治療が確実に増えていく中で、このような状況のままでいたら供給不足の為に、将来入れ歯出来ませんなんて日がやってきてもおかしくありません。このような危機的状況はどうして起こってしまうのかを考えてみたとき、そもそも日本における歯科の健康保険診療費用が低すぎだと思います。ちなみに私は以前に4年間アメリカで留学して診療に携わってきましたが、余りにも診療費用が違いすぎる事に驚きました。正直に言えば日本の歯科の自由診療がアメリカ国内の費用と同じくらいの設定です。少し語弊があるかもしれませんが、日本人の先生はとても手先が器用ですから本当に世界でも素晴らしいレベルにあります。しかし、低すぎる診療報酬に縛られているため評価されていないように思えます。また、使用される材料の問題もあります。アメリカでは銀歯は存在しません(アマルガムはまだあるのには驚きですが)。ゴールド若しくはセラミックが主流です。理由は簡単で非常に長持ちするからです。逆に言うと安かろう悪かろうで、銀で治療した歯は詰めた後から虫歯になりやすいため、治療後に歯を失う負のスパイラルに陥ってしまう可能性があります。日本人の歯科技工士さんもとても器用ですから世界的に非常に高いレベルにあります。私がアメリカにいた頃も、(株)ノリタケの技工士さんが非常に高い評価を受けて沢山のお仕事をされておられました。私はこれからは、患者さんに材料の特徴を説明して、長く歯を維持したいと思っておられるかたに良い物を検討して頂きで治療後も安心してお過ごしいただけるよう提案して参ります。、その結果として、しかるべき報酬を歯科技工士さんに提供できる環境を整えていく努力をしていきたいと思います。こういう流れが少しずつ周りにも広がり、これからの歯科医療の危機がみんなで乗り越えることにつながっていければ良いと願っております。
2020年04月26日 16:33
親知らずの事でお困りの方は当院へお越しください。

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