後期高齢者健診でフレイル健診始まる!
最近、フレイルという言葉を耳にすること多いですが、ご存知ですか?フレイルとは高齢者が、筋力や活動が低下している虚弱した状態を言います。例えば、体重減少、歩行速度の低下、握力低下、疲れやすいなどの身体の活動レベルの低下などです。
しかし、決して不可逆的な衰弱ではなく適切な介入によっては再び健康な状態に戻る可能性が含まれております。つまり要介護状態にならないようにできる段階でもあります。
一方、サルコペニアというのはフレイル同様に高齢化によって機能低下を意味しますが少し違います。加齢に伴って生じる骨格筋の量と力の低下を指します。具体的には身体的障害、生活の質の低下及び死など有害な転帰のリスクを伴います。
2020年度以降、後期高齢者医療制度(75歳以上)の健診はフレイルの早期発見と重症化予防に力を入れていくと言われております。この健診の質問票には、運動、生活習慣、物忘れなど15項目あるようですが、このうち2項目はお口に関するものです。活舌が悪く相手から聞き取りづらいと言われた、(体重減少を招く)食べこぼし、固い食材の噛みにくさ、お茶や汁物などでむせてしまうといったところです。これらは、オーラルフレイルと呼ばれるものです。
お口に関するささいな衰えを放置したり、適切な対応がなされぬままにしますとお口の機能低下、食べる機能障害さらには心身の機能低下など、負の連鎖を生じ全身フレイル、サルコペニアへとつながってしまいます。このようなお口の症状がみられましたら、なるべく早く歯科医療機関の受診をお勧めします。詳しくは東京都健康長寿医療センターの記事をご覧ください。https://www.tmghig.jp/research/cms_upload/201903_1.pdf
2020年04月13日 13:17